こんにちは!道庁前店 菊地です。
初夏を迎え、暖かくなって・・・と思いきや、寒い日が続いていますね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
初夏といえば、札幌YOSAKOIソーラン祭りが先日10日、フィナーレを迎えました。観客動員数は192万9000人。ほぼ札幌市の人口と同じです。すごいですね!
私の勤めている道庁前店の隣、赤れんが広場でもイベントが行われており、仕事中にも音楽や歓声があがっていました。
さて、このYOSAKOIソーラン祭りとほぼ同時に終了を迎えるものがあります。みなさま、何を思い浮かべるでしょうか。
それは…シラカバ花粉です!例年、4月半ばから飛びはじめ、6月半ばごろにはピークを過ぎ落ち着いてきます。今年はシラカバ花粉の飛散量が多かったようで、当薬局にも、花粉症による鼻や眼の症状を訴えて来局される方が多くいらっしゃいました。
現在、症状が落ち着きほっとされている方もいらっしゃると思います。
…が、北海道の花粉症の原因植物は、他にもあることをご存知でしょうか?
今回は、北海道でみられる花粉症の原因についてお話しします。
①カモガヤ(イネ科)
ちょうど、シラカバのピークと入れ替わるような形で、花粉の飛散量が多くなってきます。
草むらでよく揺れている、稲や麦に似たような穂を持つ植物です。
飛散のピークは6-7月ですが、5月から10月ごろにかけて、長く花粉が見られます。
②ヨモギ
8月から10月ごろ、秋の代表的な花粉の原因植物です。
③ハンノキ(カバノキ科)
ピークはもう過ぎましたが、シラカバの花粉が飛ぶ前、3月から5月まで花粉の飛散量が多くなっています。
今、花粉症の症状が出ていないという方も、将来的に花粉症になる可能性もあるといわれています。
これは、それまで花粉を吸うたびに体内で作り続けていた「IgE抗体」と呼ばれる物質の量が、あるとき一定の水準を超えるためと言われています。
また、花粉症の方は一定の割合で、生野菜や果物を食べた際にアレルギー反応を起こすOAS(口腔内アレルギー症候群)が起こることがあります。たとえば、シラカバ花粉症の方はリンゴ、モモ、サクランボなど、イネ科花粉症の方はトマト、スイカ、メロンなどで反応する可能性があると言われています。
自分が、いまどんなアレルギーの素質があるかは、耳鼻咽喉科などの医療機関で血液検査をすると簡単に調べることができますので、いちど相談してみるのもいいかもしれません。
自分の状態を知っておくことで、ツライ症状を早めに予防したりと、生活の質の向上につなげていただければ幸いです。
道庁前店 菊地