7/28(日)10:00〜11:00に新川まちづくりセンター(旧新川地区会館)にて新川地域健康セミナーを行いました。
第一部には、いりうだ内科糖尿病内科クリニック院長入宇田能弥先生を、第二部には新川まえだ眼科院長前田貴美人先生を講師に迎えてご講演頂きました。
第一部講演では『糖尿病ってなに?〜血糖値が高いとどうなるの?〜』という演題でお話し頂きました。
内容として、日本の糖尿病患者が、高齢化や生活習慣の変化が原因で最近増えていることからスタートし、初期は自覚症状がない疾患で、進行することにより血管が脆くなり血糖を尿に出すしかない状態になる為、糖尿病という名前がついたことなど糖尿病のメカニズムに関して詳しく説明して頂きました。
さらに、よく耳にするインスリンはブドウ糖を細胞に取り込むための鍵であり、インスリンが分泌されないと細胞が栄養不足になり、エネルギーも生まれない為、インスリンの働きを助けて血糖をコントロールすることの重要性を学びました。
また、糖尿病が進行すると眼・腎臓・神経に影響があるのはもちろん、認知症になりやすかったり、感染病や歯周病、水虫にかかりやすかったりと合併症が全身に起こる可能性があるので、放って置かず、定期的に専門医に検診して頂くことが大切だとわかりました。
また、第二部では『緑内障と血流』と題してご講演頂きました。
以前とは一変して、今回は緑内障について詳しくお話頂き、緑内障は感染ではかからないこと、18%は遺伝で発症するのだと知りました。
加えて、緑内障の患者では視神経乳頭の変化がみられ、血圧日内変動も健常者より大きいので視野検査を定期的に行うことが早期発見に繋がるのだと分かりました。
また、鍼灸治療で緑内障の進行を遅らせるツボのお話や、スポーツをすると眼圧が低下するという一説、緑黄色野菜の摂取により硝酸塩の作用で緑内障の進行を遅らせることができるというお話など普段聴くことのできない貴重なお話も聴かせて頂きました。
最後に、緑内障は40代で20人に1人、糖尿病は40代で10人に1人の割合で罹患するため、糖尿病になった患者は血管が脆くなり血流も悪くなるので緑内障になりやすいとのまとめで締めてくださいました。
また、薬局ブースではことに店と新川駅前店が参加し、血圧計を使って血圧をチェックしたり、体組成計を用いた体年齢・体脂肪チェック、健康相談を受け付けました。
当日は最高気温が31℃と真夏日でしたが、10人ものご参加があり、糖尿病患者さんの食事のサポートとして、カロリーが控えめの還元麦芽糖を提案したり、身体に吸収の良い経口補水液など脱水対策になる商品の必要性をお伝えしました。
次回も入宇田先生と前田先生のコラボレーションを企画しており、入宇田先生は『その血糖、本当に大丈夫?〜糖尿病を早く見つける方法〜』と題して、前田先生は眼に絡んだ疾患についてのご講演を予定しておりますので、是非ご参加ください。