こんにちは。健康サポート課のたぐちです。
11/10(日)10:00〜11:00に新川まちづくりセンター(旧新川地区会館)にて新川地域健康セミナーが開催されました。
今回もいりうだ内科糖尿病内科クリニック院長入宇田能弥先生と、新川まえだ眼科院長前田貴美人先生を講師に迎えてご講演下さいました。
第一部では入宇田能弥先生に『血糖をあげないようにする食事の摂り方』と題して、血糖をあげない食事の摂り方として大切な4つのポイントを中心にお話し頂きました。
まず1つ目に食事のスピードについて。血糖が高い人の食事としてバランスが悪かったり脂の摂り過ぎだったりと様々な原因が挙げられるが、糖尿病の方の傾向として、早食いの方や1日2食しか食べない方が多いとのこと。
早食いは食事の間隔が空きすぎて空腹感が強くなりドカ食いの原因になってしまい、1日2食は胆汁が濃くなり胆石になりやすいという欠点があるとのことなので、その場合は糖質が少なく含まれる脂が動脈硬化予防となるナッツや、血糖値が上がりにくい大豆のお菓子を間食に選ぶと好ましいとのこと。
2つ目に食事の順番について。食事をよく噛むことで満腹物質である神経ヒスタミンが出て満腹中枢を刺激するまで約15分近くかかるとのこと。満腹感を得られる食事をするためにも、口の中にものがあるときには二口目にいかないようにしたり、初めの5分だけでも一口食べたら箸と茶碗を置く癖をつけるなどの注意をすると良いとのこと。
3つ目に食事の時間について。夕食が遅い方では満腹で寝ると脂肪燃焼ホルモンの分泌が低下してしまったり、消化が活発なまま横になると深く眠れなくなってしまうデメリットがあるとのこと。そのため、脂肪の摂取を少なくしたり温かいものや発酵食品を選び、就寝3時間前に食事を終わらせることが望ましいとのことです。
4つ目に食事のバランスについて。糖質が上がりにくい食事を摂ると次の食事でも血糖は上がりにくい為、食事の摂り方にも気をつけると良いとのこと。ポイントとして、ゆっくり噛んで食べたり、食事の順番として野菜やキノコ、海藻、繊維の多い物を先に食べると効果的とのことです。
今回の講演から、身体に負担をかけないようにする為にも血糖値を急激にあげない食事を日々気を付ける事が大切であることを学びました。そして毎食注意して野菜を摂りバランスよく食べること、一口30回噛むことを心掛けること、食事は一定の感覚で食べることなど出来ることから気をつけて生活するとよいと分かりました。噛むことはとても重要で少なくても一年に一回は歯科検診を受けるよう推奨されていました。
また、第二部では『緑内障と似た病気』と題して前田貴美人先生にご講演頂きました。
前回の復習も兼ねて、緑内障とは徐々に視野が狭くなるが、視力は末期まで気づかず痛みの自覚がないので気付いた時にはほぼ失明状態の場合が多い病気である事を学びました。
緑内障の注意点として、1つ目に遺伝が三割を占めるため血縁者に緑内障の方がいる場合は受診すべきだということ、2つ目に近視が強い場合も可能があるので一度受診を勧めるとことでした。3つ目として高血圧、糖尿病、肥満、スポーツをあまりしない方、加えて不眠が続く場合もリスクがあるので早期発見のためにも受診をした方が良いと教えて頂きました。
さらに、視野異常を起こす疾患として脳腫瘍、感染症や遺伝、近視、炎症、遺伝が挙げられ、梅毒は視神経に反応し、女性に多い髄膜炎は放射線治療を行うと教えて頂きました。
様々な要因が緑内障のリスクになると分かったので、過信せずに一度眼科を受診しようと強く思いました。
次回は近視の視野について実例をあげてお話ししてくださるとのことです。
当日薬局ブースには8名の方に健康相談にお越しいただき、血圧計による健康診断を行いました。同時に入宇田医師による血糖測定も行われ、日常生活の疑問点などをご相談する方がいらっしゃいました。また、砂糖よりもカロリーが少なく甘さが同等の還元麦芽糖を使用した食品サンプルをお配りしたり、急に気温が下がったため普段から身体を冷やさないようカイロを配って呼び掛けたりしました。
みらくる薬局は今後も健康イベントを通して地域の方との繋がりを大切にしていきます。
次回も入宇田先生と前田先生にご講演頂く予定ですのでお楽しみに。